インタビュー

北陸銀行
営業統括部
営業推進室 調査役
五十嵐 幹 様

DX人材の常駐支援により、最初の約6カ月で年間換算約750時間の業務効率化を実現

北陸銀行様では、営業店がお客様への提案や支援に一層注力できる体制づくりを進めています。その一方、本部では、定期的な人員異動によるノウハウのリセットや、長年見直されてこなかった集計・資料作成などの業務プロセスが課題となっていました。そこで同行は、コクーのDX人材の常駐支援サービス「データ女子」を導入。行員の方が改善テーマの発掘と要件整理を担い、コクーのメンバーが実装を担う連携により、本部業務の効率化を推進しています。取り組み開始から最初の約6カ月で、年間換算約750時間の業務効率化を実現。生まれた時間は、他部署への改善支援や人材育成、CRM活用など、より企画性の高い業務へと振り向けられています。 

 

導入前の課題

・毎月月初の数日間を要する、膨大なデータ集計・加工作業
・複雑なExcel業務の属人化と、作業ミスへの不安
・定型業務に追われ、分析や現場支援に時間を割けない状況

導入の効果

・最初の約6カ月の取り組みで、年間換算約750時間の業務効率化 
・従来720分を要していた集計プロセスを、5〜10分へ短縮
・月初の数日間を占めていた集計負担からほぼ解放され、非定型の企画業務へ時間をシフト
・現場に常駐し、言語化しづらい業務プロセスを対話しながら整理・実装

 

地域のお客様への価値提供を、本部から支える

はじめに、北陸銀行様が注力されている取り組みと、本部の役割について教えてください。

五十嵐さん

近年は、金利上昇や物価高、為替変動、海外情勢の不安定化に加え、AIをはじめとするデジタル技術も急速に進展しています。こうした変化にさらされている地域のお客様に対し、金融サービスを通じて、より多面的な支援や提案を行うことに注力しています。

銀行本部の役割は、お客様と直接向き合う営業店の行員が、目の前のお客様への対応に集中できる環境を整えることだと考えています。営業店を後方から支えながら、グループ全体で地域に貢献できる体制や仕組みづくりを進めています。

hokuriku_bank02北陸銀行 五十嵐様

人員を増やさず、業務改善を前へ進めるための「実装力」が必要だった

コクーへ支援を依頼された背景をお聞かせください。

五十嵐さん

銀行本部にある集計や資料作成といったホワイトカラー業務の効率化に課題を感じていました。営業店の体制強化が優先されるため、本部の人員を増やすことは簡単ではありません。また、銀行では原則として3年程度を目安に人員異動があります。さまざまな業務を経験できることは、行員のキャリア形成につながる一方で、本部業務に関する専門的な知識やノウハウを蓄積し続けることが難しい面もあります。

前任者から作業手順を引き継ぐことはできても、「なぜこの工程が必要なのか」までは十分に理解できていないことがあります。日々の業務を回すことが優先されると、「もっと良い方法はないか」と立ち止まって考えるのも難しくなります。

効率化できそうだと感じてはいても、業務プロセスの全体像が見えず、改善に踏み切れないケースもありました。そこで、改善すべき業務を見つけ、要件を整理するところは行員が担い、それを実際に形にするための専門性や実装力を、外部の人材に補ってもらいたいと考えました。

内製だけでは、必要なスピードと専門性の確保が難しい

課題解決にあたり、どのような手段を検討されましたか。

五十嵐さん

当初は、行内で対応することも検討しました。しかし、本部の人員を新たに増やすことは難しく、一定以上のITスキルを持つ行員も限られています。新たに人材を配置したとしても、必要なスキルを身につけ、実際に業務を任せられるようになるまでには、どうしても時間がかかります。

また、中長期的に考えると、転勤や退職によって、特定の担当者が持っていたノウハウが失われてしまうリスクもあります。内製だけにこだわるのではなく、担当者の中にある知識や業務プロセスを見える形にしながら、足りない専門性や実装力を外部に補ってもらう方法が、当行には合っていると考えました。

地域で人材を育て、地域企業の力にする考え方にも共感

コクーを知ったきっかけと、依頼の決め手を教えてください。

五十嵐さん

コクーさんとの出会いは、当行グループによる出資を通じたご縁がきっかけでした。サービスの内容はもちろんですが、都市部だけでなく地方でも人材を育て、その地域で活躍できる機会を広げていくという考え方に、私たちも強く共感しました。人材育成を地域への貢献につなげていくというビジネスモデルにも、大きな魅力を感じています。

はじめは短期契約で、小さくスタートしました。それでも、実際に取り組んでみると、期待していた以上の成果を得ることができました。また、行内業務の細かな部分をリモートだけで伝えるのは難しいと感じていたので、現地でコミュニケーションを取りながら、私たちと一緒に業務を見て、改善を進めてもらえる体制も大きな決め手になりました。

行員が改善テーマを見つけ、コクーが実装を担う

現在、コクーにはどのような業務を依頼されていますか。

五十嵐さん

主にお願いしているのは、銀行本部におけるホワイトカラー業務の効率化支援です。デジタルツールやデータ活用の基盤は整ってきていますが、日々の業務に目を向けると、長年見直されないまま続いている業務プロセスもあります。

まずは私が行内で改善できそうな業務を見つけ、現場の状況や要件を整理します。そのうえで、コクーのメンバーに、改善策を実際の仕組みとして形にしてもらっています。

集計や資料作成を効率化するだけでなく、データの取得から加工、可視化まで、実際の業務に合う形へ一緒に組み替えてもらっています。今後、行内全体でより組織的に業務効率化を進めていくうえでも、改善を形にしてくれる存在として大いに期待しています。

年間換算約750時間を効率化。720分の集計が5〜10分に

支援によって、どのような成果や変化が生まれましたか。

五十嵐さん

まずは私が所属する部内から取り組みを始めました。最初の約6カ月で効率化できた業務時間は、年間に換算すると約750時間になります。今後、さらに各部の業務を見て改善案件を見つけていけば、その数倍の改善余地があるのではないかと考えています。

個別の業務では、これまで720分ほどかかっていた集計作業が、わずか5〜10分で完了するようになった例もあります。

私自身も、以前は月初の約4日間を外部向けの報告や各種集計に費やしていました。その間は集計作業にかかりきりになり、企画業務などが止まってしまうことも少なくありませんでした。現在はその負担がほぼなくなり、他部署へ相談を聞きに行ったり、若手行員の育成を支援したり、CRMをさらに活用するための企画を考えたりと、付加価値の高い業務に時間を使えるようになりました。単に作業時間が短くなっただけではありません。これまで「取り組みたい」と思いながら、手をつけられなかった案件を形にできるようになったことも大きな変化です。

今後は、行内のさまざまな部署でも定型業務にかかる負担を減らし、それぞれの部署が本来取り組むべき企画や、お客様への価値提供につながる業務に、より多くの時間を使える状態を広げていきたいと考えています。

言葉にしにくい業務を、隣で一緒にひも解いてくれる

コクーメンバーや常駐支援について、どのように評価されていますか。

五十嵐さん

常駐で支援してもらえることは、当行にとって大きなメリットです。実際にその業務を担当している行員でも、「なぜこの処理が必要なのか」「何のためにこの工程があるのか」を、うまく説明できないことがあります。そのようなときに、すぐそばでコミュニケーションを取りながら、一緒に業務をひも解いてもらえるのは非常に助かります。会話を重ねることで、行員自身も業務の目的や全体像を改めて整理できます。

また、対面で関係性ができると、日々のちょっとしたことも相談しやすくなりますよね。何気ない会話から新しい改善テーマが見つかることもあり、取り組みの広がりにつながっています。

コクーのメンバーはとても勉強熱心です。必要な知識やツールを自ら学び、短期間で身につけていると感じます。環境への適応力はもちろん、自分で考えながら動いてくれる姿勢も高く評価しています。

不足するITの知識と実装力を補う、心強いパートナー

同じような課題を持つ企業へ、メッセージをお願いします。

五十嵐さん

お客様への価値提供の中心を担うのは、やはり自社の社員であるべきだと思います。ただ、その活動を支えるスキルやノウハウまで、すべてを自社だけで持つことが難しい場合もあります。特にITの分野では、内製にこだわりすぎず、必要に応じて外部の力を借りることも一つの選択肢だと思います。

コクーのメンバーは、現場に寄り添いながら、自社だけでは足りないノウハウや、改善を実際に形にする力を提供してくれる心強いパートナーです。ITスキルやリテラシーに不安がある企業や、業務を改善したくても実行に移すところで難しさを感じている企業には、ぜひ一度検討いただけるとよいですね。

企業情報
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社名

北陸銀行

事業内容

銀行業

設立

1943年7月31日

本店所在地

富山県富山市堤町通り1丁目2番26号

取材日 2026年8月
 
データ活用・分析に特化した人財の常駐・業務委託サービス「データ女子」総合資料 表紙

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