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【保存版】BIツールの選び方と使い方!事業部門での導入成功事例とは?

更新日:2025.09.04

【保存版】BIツールの選び方と使い方!事業部門での導入成功事例とは?

目次

企業におけるデータ活用の重要性は年々高まっています。マーケティング、営業、人事、バックオフィスといったあらゆる部門で「データを活かして意思決定を行いたい」というニーズが増えています。その中心的な役割を担うのが BI(Business Intelligence)ツール です。

しかし、実際には「BIツールを導入したのに現場で使われない」「結局Excelに逆戻りしてしまった」という声も少なくありません。なぜこうした失敗が起きるのでしょうか。

本記事では、BIツールの基礎知識から、導入の失敗要因、失敗しない選び方と活用のコツ、そして実際の事業部門での導入成功事例までを徹底解説します。これからBIツールを検討している方はもちろん、すでに導入済みだがうまく活用できていないという方にも役立つ「保存版」の内容です。

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BIツールとは?

データ活用が叫ばれる今、あらゆる企業で「BIツールを導入すべきか?」という議論が増えています。

しかし、そもそもBIツールがどんな役割を持つのか、Excelと何が違うのかを明確に理解できていない方も少なくありません。そこでまずは、BIツールの基本的な位置づけから整理していきましょう。

BIツールの定義

企業が持つ膨大なデータを収集・整理・可視化し、経営判断や業務改善に役立てるためのシステムです。

  • 売上データ
  • 顧客データ
  • 在庫情報
  • 広告データ

などを一元的に扱い、グラフやダッシュボードとして表示できます。

Excelとの違い

Excelは柔軟性が高く多くの現場で活用されていますが、集計や加工を人手で行う必要があるため、データが増えると属人化やミスが発生しやすくなります。一方、BIツールはシステムと直接連携してデータを自動更新し、リアルタイムで最新情報を表示できます。

つまりBIツールは「脱Excel」ではなくExcelで限界を感じた業務を次のステージに進めるための手段と言えます。

代表的なBIツール

現在、国内外でよく利用されている代表的なBIツールは以下の通りです。 

  • Power BI(マイクロソフト):コストパフォーマンスが高く、Office製品との親和性が高い

  • Tableau(セールスフォース):ビジュアルの美しさと表現力に優れ、データ探索に強い

  • Looker Studio(旧Google Data Portal):無料で利用でき、マーケティングデータとの相性が良い

BIツール導入が失敗しがちな理由

BIツールは万能ではありません。導入しても「結局使われない」という事態は珍しくないのです。
その典型的な理由を整理してみましょう。

  1. 初期設定だけで放置される
    ダッシュボードを作ったものの、その後改善されず、現場ニーズに合わないまま放置。

  2. 複雑すぎて現場が理解できない
    KPIやグラフを詰め込みすぎて、見る側が「何を見ればいいかわからない」状態に。

  3. IT部門任せで事業部門が関与しない
    「作ってもらったダッシュボード」では現場に根付かず、結局Excelや紙資料に逆戻り。

  4. 教育不足
    導入時にトレーニングが不十分だと、結局「使える人」だけが使い、全社に広がらない。

 BIツール導入の成功・失敗を分けるのは、ツールそのものではなく「活用の仕組みづくり」だと言えるでしょう。

BIツールの選び方(失敗しないチェックポイント)

BIツールを選ぶとき、つい「機能が多い」「知名度が高い」ものに惹かれがちですが、それだけでは失敗します。
重要なのは 「自社に合っているか」。以下の観点をチェックしましょう。

目的に合った機能か

  • 売上分析をしたいのか

  • 在庫管理を効率化したいのか

  • 広告の費用対効果をリアルタイムで見たいのか

目的によって選ぶべきBIツールは異なります。

操作性は直感的か

経営層や現場担当者など、非エンジニアでも使いやすいかどうかは非常に重要です。
操作が複雑だと定着は難しくなります。

既存システムとの連携性

  • Excelとの連携は必須

  • 基幹システム(ERP、会計ソフト)との連携可否

  • クラウドサービス(Google Analytics、Salesforce など)との相性

コストとスケーラビリティ

  • 初期費用はどのくらいか

  • 利用料はユーザー数課金か固定か

  • 将来的に利用範囲を拡張できるか

最初から「全社導入」を狙うより、部門単位でスモールスタートするのが成功の近道です。

BIツールを「使える化」するためのポイント

導入後に現場で定着させるためのコツを解説します。

ダッシュボードはシンプルに

人は一度に多くの情報を処理できません。KPIは3〜5個程度に絞り、必要最低限の指標を表示する方が効果的です。

定期的な活用場面を作る

週次会議や月次レポートにダッシュボードを組み込み、使う場面を意図的に設けることが大切です。
「見る習慣」を定着させましょう。

フィードバックを反映する

現場から「ここが見にくい」「こういう切り口が欲しい」という声を収集し、改善していくことでよりよいツールになっていきます。

小さな成功体験を積み上げる

「残業が月10時間減った」「会議準備が1/3になった」など、小さな成果を共有し、部門全体に浸透させていくことが定着のポイントです。

事業部門での導入成功事例

ここまで、BIツールの特徴や選び方、そして活用を定着させるためのポイントを解説してきました。

とはいえ、「実際にどんな場面で成果が出ているのか」を知ることで、より具体的なイメージが湧くはずです。
そこで次に、マーケティング・営業・バックオフィスといった事業部門における導入成功事例をご紹介します。

事例1:マーケティング部門

NEW (1)ある企業では、広告運用データをBIツールでリアルタイムに可視化しました。これまでは毎週Excelで手作業集計していたものが自動化され、広告費の無駄を即座に発見。結果としてCPAが20%改善し、広告予算の最適配分が可能になりました。

事例2:営業部門

NEW (2)営業チームでは、案件の進捗状況をダッシュボードで一元管理。
従来は個々の担当者の報告に頼っていましたが、導入後はマネージャーが優先すべき案件を即把握でき、成約率が15%向上しました。

事例3:バックオフィス部門

NEW経理部門では、請求・入金データの集計を自動化。従来は月末に20時間以上かかっていた作業が、BIツールによりほぼリアルタイムで更新されるようになり、残業削減ヒューマンエラー防止につながりました。

これらに共通するのは「ツール導入=ゴール」ではなく「業務にどう組み込むか」を徹底した点です。

まとめ

BIツールは、データ活用の第一歩として非常に有効な手段ですが、導入しただけでは成果は出ません。

  • 選び方のポイント:目的・操作性・連携性・コストをチェックする

  • 定着のカギ:シンプルな設計と現場主体の改善を繰り返す

  • 成功の秘訣:小さな成果を積み重ね、データ活用文化を根付かせる

これからの時代、データを活かせる企業とそうでない企業の差はますます広がっていきます。自社に合ったBIツールを選び、現場で活かす仕組みを整えることこそ、DX推進の第一歩です。

「BIツールをどう選ぶか」「導入後にどう定着させるか」に悩んでいる方は、ぜひ本記事を参考に、自社に最適な一歩を踏み出してみてください。

データ女子から一言

BIツールの導入はゴールではなくスタートです。現場の業務を理解し、使いやすい形にカスタマイズしてこそ“活きたダッシュボード”になります。私たちデータ女子は、Power BI・Tableau・Looker Studioといった主要ツールを活用しながら、伴走型での改善を得意としています。
“入れたけど使われない”を“毎日の意思決定に欠かせない”に変えることが、私たちの役割です。

 

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